糖尿病と抜歯にはどういった関係があるのでしょうか。抜歯に限らず、外科的治療において糖尿病の方は高リスク群に位置付けられています。血糖コントロールが悪い患者、すなわちHbA1cが高値の患者は術前に血糖コントロールを行ってから手術に臨みます。
HbA1cが高い人の抜歯が危険な理由
糖尿病による動脈硬化からくる血流障害などによって、白血球の働きが弱くなってしまうため、糖尿病の方は免疫機能が低下します。
このため、糖尿病ではない方と比較して傷の治りが遅くなったり、感染症に罹りやすかったりというような状態になります。
そういうわけで糖尿病の方が抜歯をするにはリスクがあるため糖尿病を診察している医師と歯科医師の間でコンタクトを取るなどして注意する必要があります。
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抜歯可能なHbA1cの値は7
現在のところ、抜歯を行う際に明確な血糖コントロールの基準はありません。ただ、抜歯よりも大きな手術である冠動脈バイパス手術の際にはHbA1cが7%未満での手術がガイドラインなどで推奨されています。
このことから、HbA1cが7%未満であれば抜歯をすることは可能と考えられます。しかし、感染症などの合併症を予防する上では、HbA1c が6.5%未満を目標値とされていることから、長期的な予後を良好に保つためには厳格な血糖コントロールが必要と考えられています。
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